環境とともに

ノエビアグループは、地球環境やエネルギー環境の保全を視野に入れ、環境対応商品の推進やCO2排出量の削減など、事業活動における環境負荷の低減に努めています。

環境に関する方針と体制

  • 限りある資源の有効活用
    エネルギー、水、紙などの資源利用の節減に努め、省資源・資源循環・省エネルギーを推進します。
  • 持続可能な原材料調達
    自然保護に配慮した原材料や、より環境安全性の高い素材などを活用した処方開発を推進します。
  • 環境負荷低減に配慮した販売・営業活動等
    環境への負荷の低減を考慮した、お客さまへの商品の提供に努めます。
  • 廃棄物の削減とリサイクル
    事業に関するすべての廃棄物の削減とリサイクルを推進します。
  • 関係法令等の遵守
    環境保全等に関する法令・規制等を遵守し、環境保全および環境汚染予防に努めます。

当社では、これまで行ってきた環境負荷低減のための取り組みを、グループ事業全体において一層推進していくために、「環境負荷低減委員会」を設立いたしました。 環境負荷低減委員会は、重要な経営課題の一つである環境負荷の低減について、グループ全体で適切かつ迅速に実行・推進できる体制を確保するため、グループ事業における気候変動によるリスクと機会の特定に関与する部門の取締役等で構成し、環境や気候変動に関するグループ事業の課題と対応についてとりまとめを行い、適時取締役会へ報告しております。
取締役会は、環境負荷低減委員会より報告を受け、環境や気候変動に関する課題と対応について監督を行います。

環境への取り組み

環境問題を企業活動の重要課題としてとらえ、基本方針に基づく環境活動を推進しています。

1.容器・包材における廃棄物削減を推進

環境に配慮した容器・資材の開発を推進

植物由来のプラスチック(バイオマスプラスチック)やFSC認証紙など、環境に配慮した容器・包材を使用し、環境負荷低減につながる化粧品等の容器の開発に努めています。
※FSC認証紙:適切に管理された森林の木材を使用して作られた紙

化粧箱にFSC認証紙を採用し
コンパクトな形状へ変更
(ノエビア スペチアーレ 薬用クリーム)

廃棄物削減に向けた"4R"への取り組み
Reduce(リデュース)

パッケージの簡素化で紙の使用量を削減するとともに、FSC認証紙・100%再生紙を積極的に使用しています。

化粧箱に非木材紙のバガス紙を採用
(ノエビア 99プラス スキンケアシリーズ)

外装パッケージをプラスチックからFSC認証紙へ変更
(なめらか本舗 クリーム NC)

Reuse(リユース)

つめかえ用パッケージの採用により、プラスチック使用量の削減に取り組んでいます。

つめかえ用パッケージを採用
(ノエビア バイオサイン インナートリートメント リポソーム)

つめかえ用パッケージを採用
(なめらか本舗シリーズ)

Replace(リプレイス)

プラスチック使用量の削減に向け、環境対策素材(リサイクルプラスチック・バイオマスプラスチックなど)への代替や、環境対策インキ(バイオマスインキなど)の採用など環境に配慮した商品化を推進しています。

容器にバイオマスプラスチックを採用
(ノエビア ブランコンディショナー)

外装パッケージにバイオマスインキを採用
(ズボラボ*)
*一部商品を除く

Recycle(リサイクル)

使用済み容器を回収し、リサイクルする「ノエビア グリーンリサイクル」の活動を行っています。回収した使用済み容器は、RPF(固形燃料)化した燃料などに再生します。

2.サスティナブルな原材料の調達

自社栽培による植物エキスの開発

自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」では、化粧品に応用する植物の自社栽培において有機食品の規格である有機JAS認証を取得し、生物多様性の保全に配慮しています。

自社農場で薬草を有機栽培
(写真:メドウスイート)

環境に配慮した処方の開発

化粧品は、植物やそれを育む水、土壌、大気などの自然資本の恩恵で成り立っています。持続可能な化粧品の開発のため、自然保護に配慮した原材料やより環境安全性の高い素材、アップサイクル原料などを活用した処方開発を推進しています。

3.環境負荷低減に配慮した生産体制

廃棄物管理・水質保全

廃棄物を18項目に分別し地球環境に配慮した処理をするため、廃棄業者さまの選定段階から処理現場の視察を実施しています。また、製造工程において水使用量を可能な限り削減するとともに、排水は、排水処理施設で関係法規や地元条例の規制数値を遵守するための管理を行い、水質汚染防止に努めています。

節電プロジェクト

省エネ設備への入替えや工場を効率的に稼働させるためのプロジェクトチーム(節電プロジェクト)による電気・燃料の使用状況の分析・対応に加え、納品トラックおよび社有車使用時のアイドリングストップの啓蒙活動を行っています。

重油からLNGへの転換

蒸気ボイラーのエネルギーを従来の重油から、LNG(液化天然ガス)に変更しました。高発熱量で、重油に比べて大気汚染の原因となる物質の発生が少なく、CO2の排出量は約30%削減されます。

LNG(液化天然ガス)タンク
(常盤薬品工業 三重工場)

水資源の有効活用

サーキュレーションシステム水循環再利用システムを導入し、充填後の製品殺菌に用いた水を冷却し再利用することにより、水使用量と排水量の削減を行い水資源を有効活用しています。これにより水利用に関する全体のエネルギー消費量を抑え、CO2の削減を図っています。

水循環再利用システム
(常盤薬品工業 三重工場)

4.環境負荷低減に向けた販売・営業活動

販売促進活動における環境負荷低減

店頭プロモーション用パネルをスチレン製から紙製ボードに変更し、環境に配慮した販促活動をしています。

スチレン製から紙製ボードに変更
(ノブ店頭プロモーション用パネル)

滋賀工場

医薬部外品・化粧品の主力工場である滋賀工場では、「化粧品の製造管理及び品質管理に関する技術指針(化粧品GMP)」を順守したマネジメントシステムを構築するとともに、独自の生産管理システムにより工場全体を管理しています。

三重工場

ドリンクの主力工場である三重工場では、製薬会社の工場としてGMP基準をクリアした高度な管理体制のもとで生産活動を行っています。

  • ※GMP基準: 医薬品の製造管理及び品質管理の基準のこと

気候変動への対応

地球環境の保全において喫緊の課題となる気候変動への対応について、当社グループにおけるCO2排出量の段階的な削減に向けた取り組みを進めてまいります。

当社グループのCO2排出量
(Scope 3はカテゴリごとに表示)

算定対象:日本国内
算定対象期間:2022年10月~2023年9月